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11 青春小説 学園物

レスリング部の練習が始まった。彼は着替え室で背広からジャージに着替え、体育館の片隅にマットを敷き、ホワイトボードにレスリングの説明を書きながら、部員が来るのを待った。
しばらくして、部員全員揃ったのを確認すると、
ホワイトボードを指しながら、説明を始めた
「今日はまず練習の前にレスリングのルールを説明します。レスリングはポイントで戦う、最終的にたくさんポイント取ったほうが勝ちだ。
ポイントは簡単に1から3ポイントに分けられる。1ポイントは相手の背後に回り、相手をグランドに持ち込んだとき、いわゆるバック取ったら1ポイントだ。タックルで相手を倒したとき、これも1ポイント。次あと消極的なレスリングをした場合相手方に1ポイント与えられる。だから守ってばかりで積極的に攻めないと相手にポイント入ってしまう
次に2ポイントだが、これは相手が立ってない状態からスタートした状態で技をかけ、相手を危険な状態つまり相手が仰向けになつた状態と考えたらいい。またタックルやスタンドから仰向けにしても2ポイントだ
3ポイントは相手を仰向けにして5秒以上抑えた場合だ。3ポイントもらうと次はスタンドから再開だ。ここまで何か質問あるかな。あと反則とかはいずれ説明するかプリント配るのでそのつもりで」
「要するに相手を倒して仰向けにすればいいんだろう」
と若菜は楽勝という感じで言った
「それじゃ質問もないようなので、みんなこで姿勢をつくれ、みんな構えるんだ」
彼は中腰になり、戦う態勢の見本を示した。部員全員もそれに習って構えた。
「いいか、まず姿勢だ。母親の胎内にいる赤ちゃんになったイメージだ
わかるか」
彼は並んだ部員の前を歩きながら言った。
五分が経過した。
「まだかよ」
という部員の声がした。前田であった。彼は前田のとこに行き、前田の体を軽く押した。前田はふらふらと前に倒れた。彼は部員一人一人軽く押していった。全員ふらふらと倒れた。
「なんだみんなふらふらじゃないか。君ら呼吸ができてないんだ。スポーツの基本は呼吸だ。胸で呼吸するな。へそで呼吸しろ。複式呼吸だ。
へそを意識して呼吸するんだ。ゆっくりと吐いてゆっくりと吸う」
部員全員の息が聞こえてきた。
「いいぞその調子だ」
と言いながら、彼は部員全員の体を軽く押していった。みんな踏ん張れるようになった。
「よーしこのへんでいいだろう。最後に運動場走って今日は終わりにしよう」
彼は全員を運動場に誘導した。
運動場は西日がさしていた。あと30分で部活は終了である。部員はトラックをかたまって走っていたが、京子がだんだん遅れ始めた。しばらくして若菜だけ快調に走る以外はみんなふらふらになりはじめた。
部活終了のチャイムが鳴り、
「よーしやめー」
という彼の声とともに若菜以外全員その場にへたれこんだ
「なんだ君ら全然体力ないな。まず体力をつける。体力をつけるのに大切なことは何だ」
「運動ですか」
と薫は言った
「運動ともうひとつ大事なことがあるだろう」
「食事」
ボソッと赤坂は言った
「そうだ食事だ。それじゅ君たちに質問する。朝ごはん食べてる人」
誰も手を挙げる者はいなかった。
「なんだみんな食べてないのか」
と彼はみんなの顔を見ながら言った
「食べたり食べなかったりです」
という若菜の言葉にみんな赤坂と京子以外頷いた。
「赤坂と斉藤は朝ごはん食べないそれ以外は食べたり食べなかったりか
よーしわかった。それじやこれから必ず朝ごはんは食べてくること。朝ごはんも食べないで学校にくるな。以上だ。解散」
そう言い終わると彼は職員室へ向かった。

職員室に戻り、明日の小テストの準備をしていると、ゆかり先生と彼だけになった。あるときゆかり先生の腹の虫がぐぅーと鳴ったのが聞こえたので、
「お腹空いてきたようですね。何か食べにいきましようか」
と自分も腹の虫が鳴ったのを確認して言った
彼は言ってから少し後悔した。僕は女性を食事に誘ってる。これは告白の一歩手前と受け取られないか。でも言ってしまった手前、今更否定することもできない。いややっぱりやめましょうなんて言えない。ここは彼女の返事を待つしかない。彼はそう思った。
今日はごめんなさい。今日は忙しいの。彼にとって悪い台詞が頭を掠める。同時に、是非ご一緒したいですわという肯定の台詞も頭の中で起こった。
ゆかり先生の返事はほぼ彼の期待通りだった
「そうね、どこかおいしいとこありますか」
「駅前に焼肉のおいしい店があるんです。そこの肉はとけるようにおいしくて」
「焼肉いいですね。じゃそこにしましようか」

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テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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